数学教育フェスの目指す未来

数学嫌い0の未来へ

「教育」という仕事は、子ども達の成長を肌で感じることができる、
とても楽しくやりがいのある仕事です。
しかしながら、子ども達の成長の責任を背負っている仕事でもあり、教育に悩みを抱えながら、
日々子ども達と真剣に向き合っている方が多いのではないでしょうか。

「数学」が嫌いだとしても子ども達の価値が下がることは決してありません。
しかし、「数学」は、とても面白い学問です。
数学教師のエゴかも知れませんが、
皆さんも「数学の楽しさ、面白さを分かって欲しい!」と、
日々思っているのではないでしょうか。
フェスでは「数学嫌い0」の理論や実践している工夫などを共有します。
「数学嫌い」を1人でも減らし、「日本の数学教育は最高!」と言ってもらえることを、
私たちは強く願っています。

そんな皆さんの悩みを一緒に共有し、共に前を向き、
また明日から目の前の子ども達と向き合っていく元気がさらに湧いてくるような、
イベントを作りたい!と思い、開催に至りました。
「楽しく研鑽する」「教育に対して熱い気持ちをもった仲間を作る」
そんなイベントにしたかったので、
音楽のフェスと同様に数学教育フェスという名前をつけました。

 日本の未来は、生徒たちの数学力の向上にかかっていると言っても過言ではありません。この重要な使命は、数学の教師たちが担っています。今後の日本を背負う今の子どもたちに少しでも数学の面白さ・便利さ・楽しさ・美しさを知ってもらうことが、今後の豊かな日本・世界をつくる上で大事となると強く考えています。

このフェスには、学校の先生、塾・予備校の先生をはじめ、様々な職業の方が参加しています。変に気を遣う必要はないと思いますが、お互いの状況などを理解、尊重し、思いやりをもってご参加いただきたいと思います。
例えば、学校の現場では、必ず生徒がいて、週に何回も会えるなど授業がやりやすい要因がありますが、一方で生徒のレベルにばらつきがあったり、本当に数学が嫌で本当は数学の授業を受けたくないという生徒がいたり、生徒同士の人間関係が上手くいっていなかったりと授業がやりにくい要因も色々あり苦労することもあると思います。
一方、塾・予備校ではある程度意欲がある生徒が来てくれていたり、レベル別にクラスが分かれていたりと比較的授業はやりやすい環境ではありますが、1回の授業で生徒が来なくなったりなど厳しい側面もあります。

どのような指導がベストなのかは「目の前の生徒」によって大きく変わります。数学が得意な生徒を教えることが多い先生は、厳密に教えることが大切だと思うかも知れません。数学が苦手な生徒を教えることが多い先生は、厳密さよりもまずはできることが大切だと思うかも知れません。
数学教育フェスでは、キャスト陣がそれぞれの立場で、幅広い講演をします。自分と異なる現場での指導が、ご自身の授業に思いもよらないヒントを与えてくれるかもしれません。ぜひ、前のめりになってご参加ください。
全ての講演が自分の指導のため、そして何より、皆さまの大切な生徒のためになることを、心から願っています。